ジョン・ジョンジュ 凝視の都市 / City of Gaze

2007/9/15.sat-10/14.sun

ジョン・ジョンジュ JEONG Jeong-Ju "凝視の都市 - City of Gaze"
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模型と映像装置のインスタレーションを展開している韓国人アーティスト、ジョン・ジョンジュ(http://www.jjju.com/)の個展です。

 ジョン・ジョンジュの作品では、実在する建築物の模型とその中に設置された複数のカメラがリアルタイムで写す映像を同時に見ることになる。モーター仕掛けで様々な動きをしながら周囲を写す模型内のカメラの映像は観客の視線の延長であり、観客を見つめる他者でもある。模型を外側から眺めている観客が模型内部のカメラによって見られ、見るものと見られるものの視線が交錯する。
 カメラの映像は模型のスケール感を感じさせず、見るものは自分のいる現実空間と映像の中の仮想空間の狭間に放り出されたかのような奇妙な空間感を味わうこととなる。

 今回のタイトル「凝視の都市- City of Gaze」には「凝視」と「都市」という二つの単語が組み合わされている。「凝視」という単語が意味する「見つめる」ことには見る行為主体と、見られる対象としての「他者」あるいは「風景」が存在する。そして凝視する様子によって多様な情緒的な雰囲気を暗示することとなる。広がる光景を眺望する時、ゆっくりと見渡す時、、徐々に接近しながら見つめる時・・・。
 「都市」は多様な建築物たちの集積が成し遂げる巨大なスペクタクルの追求である。都市は文化的、社会的、経済的な要素によって絶えず変化しながら、その中に属する個人の暮らしの姿を形成して変化させている。都市のスペクタクルは数多くの凝視の主体を内包しているが、同時に大災害映画にあるような、無数の匿名の個人たちが消えてしまった空虚な都市空間をも連想させる。都市は巨大であるがゆえにその中の個人の存在はとても小さく感じられるが、そこには確実に一人一人の視線が存在している。

 「凝視の都市 - City of Gaze」展は、ギャラリーのある中部地域の建築物で出来た模型イメージとしての「都市」と、機械的な視線のカメラが映し出す映像イメージとしての「凝視」の間に入る観客の経験の中に実在する仮想の都市となるだろう。

助成:韓国文化芸術委員会

関連イベント:9月14日(金)19時〜
ジョン・ジョンジュ氏(出品作家)、一柳亘氏(建築家)、カン・スミ氏(美術評論家)を迎えてトークイベントを開催しました。
会場:カフェ・パルル (名古屋市中区新栄2-2-19
入場料:300円 協力:よろずアートセンターはち
会場は新栄のカフェ・パルル。 一柳氏が作った+Galleryの模型とジョンジュ氏の作品を比較。 カメラを使用して違う視点から見る模型内部を観察。 模型を見学する観客の皆さん。


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